保育園で「話さない」と言われた日から、療育を利用するまで

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2歳で保育園に入園した娘。楽しく通っているとばかり思っていたのに、7月になって突然「表情が乏しく、園では話をしていない」と告げられました。そこから発達相談、様子見、療育施設探し、そして年長になった今思うことまで――我が家が経験した数年間を、時系列でまとめました。同じように「様子見」という言葉に立ち止まっている方の参考になればと思います。

目次

2歳、笑顔で保育園生活のはずだった

娘は2歳で保育園に入園しました。お兄ちゃんが毎日保育園に行っているのを見届けていたからか、「保育園に来ていいよって言われたら、通うんだからねー」と日々声をかけていたからか、入園初日から泣くこともなく、その後も「行きたくない」と言われたことは一度もありませんでした。だから私はてっきり、娘は保育園生活を楽しんでいるのだとばかり思っていました。

うちの保育園には、2歳児クラス以降は連絡ノートがありません。日々の様子がわかるものといえば、お迎えの時に担任の先生(あるいはその日たまたま対応してくれた別の先生)と交わす短いやり取りと、玄関に貼られた連絡ボードに書かれた「今日やったこと」くらい。それ以外に、娘が園でどんな表情で、どんな風に過ごしているのかを知る手段はありませんでした。

7月、突然の指摘

そんな中、入園から数ヶ月が経った7月になって、担任の先生から声をかけられました。
「ちょっと心配なことがあるんです。」
私は保健師として発達にかかわってきたことがあるので、心配といえば発達のこと?と直感に思い「心配って…発達ですか??」と尋ねました。すると「はい、娘さん、園では話をしていません。表情も乏しいです。」とのこと。

驚きました。そして正直に言うと、一番はじめに浮かんだのは驚きよりも不信感でした。
――なぜ、今頃になって言うのだろう。今まで数ヶ月間、何のサインもなかったのに。
家では、こちらが困るくらいよくしゃべり、表情も豊かな娘です。2歳になったばかりで3語文もちゃんと喋り、第2子だし女の子だし、お喋りが上手だなと思ってたくらいです。自宅での様子とギャップがあまりに大きくて、最初は「本当にうちの子のことを言っているのだろうか」とすら思いました。連絡ノートもなく、送り迎えのわずかな時間でしか園での様子を共有してもらえない環境だったからこそ、「もっと早く教えてほしかった」という思いが強く残りました。

後日、担任の先生と面談の機会があり、自宅での様子を動画で見せてほしいと言われ話している様子を見せたところ、「こんな表情するんですね。」と言われました。保育園では全く無表情とのこと。

発達相談センターへ

指摘を受け、市の発達相談センターに相談を申し込むことにしました。私の住む市では、まず書類を提出(申込み)をし、書類を確認した職員の人から折り返しの連絡が来て日程調整をし、ようやく相談という流れになります。
申込みから実際に相談できるまで、約2ヶ月かかりました。ただ待つしかない時間に、やや焦りを感じることもありました。

発達相談センターでの検査については、別途記載します。

相談の結果は「様子観察」

2ヶ月待ってたどり着いた相談。結果は相談日から一か月ほどかかり郵送で届きました。
専門職の方々が会議で話し合った上での「様子観察」、そして「進級後にあらためて様子を確認する」というものでした。
ただ、相談の中で「療育を利用したいのであれば、そのような内容で書類を作成します」とのことで、療育を利用できるように書類を作成してくれました。

療育施設を探してみたけれど

経過観察とはなったけれど心配は消えず、自分でも療育施設を調べてみることにしました。しかし、いざ探してみると、現実はなかなか厳しいものでした。

  • 正社員として働きながらだと、送迎の時間を確保するのが難しい
  • そもそも空きがない施設が多い
  • 希望に合う条件(場所・時間・内容)がなかなか見つからない

結局、条件に合う施設を見つけることができず、通所は断念しました。ただ、物理的条件だけで断念したわけではなく、療育施設を探している中で、ある施設長の方が「表情ありますよね。場面緘黙なら本当に仮面が張り付いているようで表情が全くないんですよ。保育園で対応できないって、どうなんでしょうね。」と言っており、一度通っている保育園の延長に相談しました。そして、園でできることをしていきますとなり、いったん我が家の療育探しは区切りとなります。

3歳健診でも「様子見」

その後、3歳児健診のタイミングで小児科の先生にも相談しました。先生の指示はきちんと理解できているし、発語はないもののニコニコしていて、「様子を見ていきましょう」とのことでした。

それ以外にも、健診で会った心理士さんや保健師さん、保育園に定期的に来てくれる心理士さんにも、機会があるたびに相談を重ねました。

少しずつの変化に、安心していた

そうして様子を見ている間、娘には少しずつ変化がありました。好きな先生には話ができることが増え、保育園でも楽しそうに過ごしている様子が聞かれるようになったのです。

「良くなってきている」――そう感じて、私はほっとしていました。専門家に相談してもみんな「様子見でいい」と言うし、実際に園での様子も上向いているように見えたので、このまま見守っていけば大丈夫だろうと思っていたのです。

年長になった今、思うこと

あれから時間が経ち、娘は年長になりました。そして今振り返って一番強く思うのは、「もっと早く療育に通っておけばよかった」ということです。園やお友達になれていけば、進級し成長すれば変わっていくのでは…という期待がありましたが、実際には違った。

当時は、専門家に相談するたびに「様子見」という言葉をもらい、それを心の拠り所にしていました。表面的には落ち着いてきているように見えたことも、判断を先延ばしにする理由になっていたと思います。でも「進級後にあらためて様子を確認する」を意識して再検査を受けていたら…行動していたら…もし療育という選択肢にもっと早く、もっと本気で向き合っていたら――と、今になって思わずにはいられません。

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